高山村の子育て支援
高山村の子育て支援は、驚くほど充実しています。「ここでなら、子育てができる」。子どもを持つ、持つ予定である人たちがそう感じられる、具体的、かつ直接的な支援です。たからのやまの「宝」である子ども達が、豊かな自然の中でのびのびと育ち、保護者の方が安心して子どもを育てられるーー。そんな環境のための取り組みを紹介します。
※子育て支援の内容は2023年4月現在の情報です。
今後、条例などの改定により変更になる可能性があります。

子どもが生まれたらお祝い金がもらえる
高山村では、子どもが産まれると「出産祝金」が村から支給されます。出産を祝し、子育てに伴う経済的負担の軽減が目的のこの制度。祝金の額は、第一子200,000円、第二子300,000円、第三子以降は500,000円です。赤ちゃん用品を揃えるために何かと物入りなこの時期に、この額の支給は嬉しいサポート。お祝い金を受け取るには、出産前に1年以上と、子どもが小学1年生になるまでの期間、高山村に居住していることが条件となります。

二人目が生まれた後に高山村に移住して、三人目が産まれる時にお祝い金を貰いました。現金で支給してもらえるのはとてもありがたいですね。自由な使い道ができますから。うちの場合は、子供三人が伸び伸びと遊べるように、広いウッドデッキを作りました。今でも大活躍しています。

おむつ代が毎月三千円助成される
赤ちゃんが産まれると1日に何度もおむつを替えることになります。当然、おむつ代もバカになりません。高山村では、乳児1人につき、毎月3,000円までおむつ代が助成されます。対象は紙おむつだけでなく、布おむつやおしり拭きも含みます。赤ちゃんの1歳の誕生日まで助成されるので、助成額は3,000円×12ヶ月=36,000円相当。おむつを購入した際のレシートがあれば簡単に申請できます。

ちょうど毎月のおむつ代が3,000円くらいなので、高級なおむつを買わない限りほぼ補助額に収まります。足が出たとしても数百円くらい。子どもが生まれて色々と余裕がない1年の間にこういうサポートがあると、経済的にも精神的にも嬉しいです。高山村に我が子が歓迎されているんだと実感できたような気がします。

ゼロ歳から無料で保育所に入れる
保育所は、仕事や病気のため家庭で保育することができない保護者に代わってお子さんをお預かりする施設です。高山村には村営の保育所が1つあり、保育料は現在、無料です。生後8ヶ月から預けることができ、待機児童はいません。よくある、「二人目以降から無料」などの条件もなく、所得の制限もありません。毎日おやつとお昼ご飯も食べられるので、お弁当の準備なども不要。離乳食にも対応しています。おやつ代や給食費の徴収もありません。預かり時間は、最大で7時30分~18時30分。保護者の方の就業状況などによって変わります。

多くの自治体では数万円くらいの保育料がかかるので、働きに出ても保育料分をマイナスすると手元にお金が残らないなんていうことも……。高山村なら家計を逼迫せずに子どもを預けられます。

中学校まで学校給食はずーっと無料
高山村の子ども達は、中学生まで給食費がずーっと無料です。生後8ヶ月から入所できる保育所、3歳からはじまるこども園、小学校、中学校……子ども達の給食費はすべて村が負担しており、保護者負担はゼロとなっています。給食は、村内にある給食センターで毎日作られ、各施設に運ばれます。地産地消を目指し、村で育った美味しい野菜やお米が調理に使われています。特別支援学校など、村外の学校に通う子どもの給食費も補助されます。

高山村の農家さん達が育てたお米や野菜、果物、手作りのお味噌が使われていて、子ども達にも美味し いと評判です。小学生中学生だけでなく、こども園や保育所まで給食が無償な自治体は、なかなか無いと思います。